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コンサルティングも組織づくりも「正解を共に創る世界」での挑戦

小田 一馬 2018年
マネジャー

慶應義塾大学経済学部卒業後、大手邦銀にて本店法人営業・投資銀行業務を経験した後、複数のコンサルティングファームを経てインフキュリオン コンサルティング(ICC)に入社。ICCを選んだ理由や、新規事業開発プロジェクトと並行して自社の組織開発にも携わる日々について聞きました。

複数のコンサルティングファームを経て感じる、ICCの魅力。

ICCに入社するまでのキャリアを教えてください。

キャリアをスタートした当時はM&Aや企業統合などの動きが活発で、経済のダイナミックな流れの中で産業を動かす仕事に興味を持ち、大手邦銀に入社しました。そこでは法人営業や投資銀行業務を経験しました。
およそ5年ほど経験を積むうちに、段々と私の気持ちに変化が生まれてきました。お客様が決定した戦略に沿って、実行するための金融面の支援を行ってきましたが、より上流の戦略づくりや意思決定の段階から役立ちたい、事業を創っていきたいという思いが強まっていったのです。金融にとどまらない幅広い手法で貢献したいという思いもあり、コンサルティングファームへの転職を決意しました。
最初は国内独立系コンサルティングファームに移りました。転職の動機である「経営戦略や事業づくり」に携われたという意味では申し分ない環境でしたが、その後、さらに自分の経験やスキルを大きく活かせる環境を求めて大手コンサルティングファームに参画しました。大手コンサルティングファームで経験を積んだのち、2018年にICCに入社しました。

複数のコンサルティングファームを経験したそうですが、ICCを選んだのはなぜですか?

当社を選んだ理由は2つあります。まず、「守り」よりも「攻め」の仕事を手掛けたかったからです。実際に複数のコンサルティングファームを経験しましたが、案件の多くはコストカットや効率化を目指す「守り」の案件でした。もちろんそれも大切ですが、個人的には新しい事業を創り出すような「攻め」の案件に携わりたかったのです。マクロ経済に閉塞感が漂う中、社会にインパクトを与えられる仕事をしたい。そう考えた私にとって、「共創型」の事業開発を強みとするICCはうってつけの会社でした。
また、金融の知識や経験を生かしてFintechの盛り上がりを加速させたいと思ったことが、もう一つの入社の理由です。銀行に居た経験から感じるところですが、日本の金融は官僚的で閉塞感があることは、否定できません。しかし、日本や日本の産業の発展には金融の革新が欠かせず、そのためには、日本でもFintechが発展しなければならないと思っています。自分としても、期待するだけではなく、中に入って加速する側に立てればと考えました。

お客様と同じ意識をもって、事業構築の最前線に立つ。

現在のお仕事内容について教えてください。

入社以来、複数の新規事業構築プロジェクトに携わってきました。企画フェーズからサービス立ち上げまでを一気通貫で手がける案件です。
金融業以外のプレイヤーが自社サービスに金融機能を埋め込むEmbedded Financeの潮流がありますが、現在参画するプロジェクトはまさにそれ。その中でPMOを担っています。
私はお客様先に常駐し、関連会社を含めて100名以上のメンバーの統括を補佐しています。役割としては、横断的な課題のピックアップとその解決、進捗管理や、経営層への報告・関連プロジェクトの調整です。
ICCは私を含む数名のチーム編成でプロジェクトに参加しています。プロジェクトはすでに実行段階に入っていますが、並行して様々な企画の立案なども走っており、新サービスがリリースされる際には、非常に多くの人々に活用されるでしょう。

ほかにはどんなプロジェクトを経験しましたか?

思い出深いのは、地方銀行のキャッシュレス事業立ち上げ案件です。事業計画の立案からシステム構築・リリースまで、足掛け2年間に及ぶ長期プロジェクトでした。私にとっては初の長期プロジェクトで、様々な障害もありましたが、遅延することなく最後まで完遂できました。現在はお客様の主要事業の一つへと成長し、ICCの実績としても大きな成果を残すことができました。
また、この時の経験から、リーダーとしてプロジェクトをどう動かしていくべきか、というプロジェクトマネジメントの勘所を学びました。このプロジェクトの途中でマネジャーへと昇格しましたが、それは私自身が勘所を学べたからだと思います。プロジェクトマネジメントの勘所とは、コンサルタントである私自身も当事者意識を持ち、本当に価値ある事業をお客様と「共創」すること。同じ目線で率直に議論することとも言えます。一般的なコンサルタントは、お客様に忖度して、言いたいことを我慢するケースがあります。しかし、お客様に対しても率直に意見を伝えることがもっとも効果的にプロジェクトを推進する方法です。このコンサルティングスタイルは、もっとも誠実な姿勢だと確信していますし、今では私の哲学です。

組織づくりや寄稿・講演にも挑戦。

マネジャーとしてはどんなお仕事に取り組んでいますか?

組織づくりも重要なミッションです。具体的には、評価育成制度の運用・改善や、研修コンテンツの拡充に取り組んでいます。私の入社当時は、まだまだ制度面の整備が進んでおらず、評価制度にもより現実に即した改善が必要な部分が多いと感じていました。4年が経ち、当時と比べれば相当進化したものの、組織も急激に進化・成長しており、将来を見据えた仕組みづくりが一層求められるようになっています。
大手邦銀や大手コンサルティングファームから移ってきた私にとって、制度面の未熟さに、はじめは違和感があったのが正直な気持ちです。しかし、そこを変えていこうと前向きに議論を重ねる仲間の姿に、ICCならではの「自分ごと化の意識の高さ」を実感し、考えが変わりました。大手では、あらかじめ決まった制度の中にどう自分を当てはめていくか、という姿勢が求められますが、決められたルールに従おうとすると、ともすれば思考停止に陥るケースも多いでしょう。ICCでは、自分たち自身が、より良い形を考え続けて、より良い制度づくりや組織づくりに関わっていけることで、当事者意識が持てますし、自分自身の学びの場にもなります。ICC自体も、まだまだ新規事業であり、仲間と共に事業を作っている段階です。こうした自社の事業づくりを1つの学びの場として、お客様へのコンサルティングに厚みを加えていくこともできるはずです。社風としても自由な提言がしやすいので、提言のしがいもあります。
また、マネジャーにとっては若手の育成も重要な仕事です。 若手を育成する上では、個人の中長期的なキャリアの希望を把握してアドバイスするように心がけています。実際の指導のシーンでは、時にシビアな意見を伝えることも重要です。そのためには、まずはどんなことでも隠さずに伝え合える関係性を構築し、そのうえで本人が「できていないこと」をしっかり伝えることが大切だと思っています。納得感をもって、本人の成長につなげてもらえるように気を付けています。
小田さん_文中

外部に向けた発信にも取り組んでいるそうですね。

マネジャーになってからは、案件の引き合いを取るための活動も始めました。具体的にはメディアへの寄稿です。今後はチャンスを見つけて講演などにも挑戦したいと思っています。外部に向けたコミュニケーションを通じて、ICCや私をお客様に知っていただきたいと考えています。また、メンバーにもそうした活動に挑戦することを通じて成長してもらえたら、と思っており、まずは自分がやってみている段階です。

一気通貫・共に創るから面白い。

どんなところにICCで働く魅力を感じますか?

大きく分けて3つあります。まずは、同じ「新規事業を構築する」という想いを共有したメンバーが集まっていることです。新規事業を創る道はお客様次第な面が強く、これまでの知見をそのまま生かせないことも多々あります。しかしICCには、そんな時でも自分を奮い立たせ、お客様に合った事業を組み立てることができる、バイタリティと推進力をもったメンバーが多くいます。メンバーは、そういうタフな状況でも、自由に考えて社会にインパクトを与えることができるとポジティブに捉え、未知の領域をどこか楽しんでいます。
次に、クライアントが我々を一緒に事業を創る「共創パートナー」として、接してくれることです。委託された外部の業者という関係性ではなく、チームの一員としてプロジェクトに取り組んでいます。チームの一員としてプロジェクトに参加できるので、仕事を自分ごと化することができるようになり、実現までを責任をもって一気通貫で関わることが出来ます。フェーズ横断でプロジェクトに関わり、自分たちもチームの一員として実現に関わるからこそ、戦略自体も実現性の高いものをお客様と考えることができます。
最後は、急激に成長途上の会社だという点。急激に成長しているからこそ、成長に合わせた組織の見直しや、多様化するICCのサービスのメソドロジーも自分たちで創っていかなければなりません。ICCの組織の課題に、自分ごと化して貢献していけることに、やりがいと面白味を感じます。

ICCで働く上で求められる素養とは何でしょうか?

これまで触れたように、まずは、新規事業を作っていくことに強い意欲を持っていること。共創、自分ごと化、一気通貫といったキーワードで、プロジェクトにも組織づくりにもコミットする姿勢が求められます。
また、ICCはFintech企業の一つですので、金融に関する知識はあった方がいい。入社時点ではなくてもいいですが、ICCでは、様々な学ぶ機会を提供していますので、その学ぶ機会をフルに使って学ぶ意志が重要です。
そして、情熱と誠実さを持っていること。コンサルティングとは人に動いて頂く仕事だと思っていますが、それにはロジックだけでは不十分です。ロジカルな思考をベースとしながらも、相手と共感でき、信頼関係を築ける、熱い思いや、人間的な誠実さが大切だと思います。
最後に、コンサルタントとしてのスキル・経験があるに越したことはありませんが、知識というのは陳腐化するもの。そのことを理解し、常にアップデートすることが重要です。私たちが身を置く世界は、非常に変化の速い世界です。変化の速い世界ゆえ若手が第一人者になることもそこかしこで起きる世界なのです。私のように、マネジャ―になっても、日々最新の動向に目を配ることは、継続し続ける必要があります。
新規事業を創る仕事に携わりたいと私自身は思っていましたし、銀行出身でコンサルティングファームを経験したこともあり、金融知識やPMOスキルなどは実際のプロジェクトに生かせていると感じます。
「決済」は狭いようで広い世界ですが、私もはじめは一つ一つの知識を身につけることに必死でした。ある時にそれらがつながって見えるコネクティングザドッツのタイミングが来ました。今は、寄稿等を通じて、この知識を更に深め、最新化している状況で、今後さらに知見を増やし、厚みを持たせていきたいと思っています。

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