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異業種からの挑戦。ゼロスタートだからこそ、伸び代は無限大

片桐 麻那 2021年入社
シニアコンサルタント

名古屋大学理学部を卒業後、新卒で大手旅行会社に入社し、法人営業に従事。金融・決済分野もコンサル業界も未経験ながら、新規事業開発に携わりたいという想いを抱いてインフキュリオンコンサルティング(ICC)に加わった彼女に、現在の仕事や成長の軌跡、そして、日々実感しているICCの文化や環境について聞きました。

新規事業に挑戦したい。その想いが転職の原動力に。

異業種からの挑戦ということですが、転職を考えたきっかけを教えてください。
学生時代から新規事業開発に取り組んでみたいと考えており、そうした業務に携われるチャンスがあった旅行会社に新卒で入社しました。入社後は企業の団体旅行を提案する法人営業を担当していましたが、コロナ禍をきっかけに旅行業界全体が大きな打撃を受け、本業の立て直しが最優先となる中で、新規事業に携わるチャンスは遠のいてしまいました。そこで改めて自分のキャリアを見つめ直すようになり、新規事業企画の経験を積める環境を求めて転職を決意しました。

最終的にICCを選んだ決め手はなんでしたか?
幅広い業界の新規事業に関わりながら、若いうちにたくさんの経験を積みたいという考えからコンサル業界を選択しましたが、それと同時に何か1つの専門性を身につけたいという想いがあり、総合コンサルではなく、専門的な強みを持ったコンサルファームを探しました。決済に限らず医療や他業界も検討していましたが、アメリカの有名なベンチャーキャピタルであるアンドリーセン・ホロウィッツのパートナーが発した「すべての企業はFintech企業になる」というメッセージに共感し、決済領域に特化したICCに惹かれました。
また、ICCの面接は一方的にこちらが試されているという印象ではなく、「仲間を探している」といった雰囲気でした。メンバーの前向きな姿勢と自社の仕事や存在価値に対する揺るぎない信頼も伝わってきました。この人たちと働きたいと直感的に思えたことが、入社の決め手です。

現場で培う経験が、未来の新規事業をつくる力になる。

現在はどのようなプロジェクトに携わっていますか?
現在は、カード会社全体に影響を及ぼすような新ルールに対応するための方針検討をご支援しています。決済テクノロジーの進化に伴い、不正利用対策を含めたセキュリティやシステムの基準がアップデートされる中、それをカード会社の業務として実現できるようにサポートすることが私たちの役割です。その中で、私はPMOとして日々のタスク設計・進捗管理・課題整理・リスクマネジメントを担っています。プロジェクトオーナーのもと、上司であるマネジャーと連携しながら、プロジェクトの進行を支援しています。

転職の動機になった事業企画系のプロジェクトに関わった経験もありますか?
はい。とある大手企業の新サービス立ち上げで、加盟店の開拓戦略の検討に携わりました。ターゲットとなるユーザー層に応じて、どの加盟店と接続すべきか、どの決済代行事業者を活用するかなど、決済の裏側の仕組み設計に関わる企画業務に従事しました。
サービス構想段階から議論に加わり、実装フェーズまで伴走できるのは、ICCならではの魅力です。マネジャーと共に自分が検討した内容をクライアントとディスカッションし、サービスの方針が決まっていく。そして、そのサービスが世の中に羽ばたいていく瞬間を見届けられることに、新規事業開発ならではの仕事の醍醐味を感じます。こうした業務の中で、ICCは金融・決済のプロフェッショナルであると同時に、コンサルとして新規事業開発のプロフェッショナルでもあるという期待をクライアントから寄せられていることを実感しています。

異業種からの転職ですが、前職の経験が活かされている部分もありますか?
法人営業で培った「クライアントに分かりやすく、正確に伝えるコミュニケーション力」は、今も大いに活きています。ただしコンサルでは、提案書や調査資料といった“思考のプロセスそのもの”が商品となるため、資料一枚にも高い精度が求められる点は、前職との大きな違いでした。こうした積み重ねが、事業やサービスを実際に形にしていくことに結びついており、大きなやりがいにもつながっています。
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手厚いサポート体制のもと、未経験からでも成長を目指せる。

コンサル未経験の中でどのようにスキルを身につけてきましたか?
入社初日から大手企業の新たな金融サービスを開発するプロジェクトに参加したのですが、まずはサポート業務に徹する日々でした。ひたすら議事録を取ったり、先輩の提案を観察したり、調査を通じて業界や決済に関する知識を吸収していきました。この時は金融サービスの開発について一から学びながら運用業務の設計に取り組み、「コンサルの仕事とは」を学んだ印象深い案件です。
こうした業務におけるOJTに加えて、社内ではロジカルシンキング講座などの研修・勉強会が実施されており、自分から手を挙げれば学べる環境が整っています。月1万円までの図書購入制度もありがたいですね。自分に足りないものを明確に意識し、必要なことを自走して学ぶ。この姿勢がコンサルタントにとって何より大事だと感じています。

入社後のサポート体制についてどう感じていますか?
ICCには「メンター制度」と「サポーター制度」があり、それぞれ異なる役割から支えてくれます。メンターは中長期的なキャリア形成を一緒に考えてくれる存在。一方でサポーターは、入社後すぐの立ち上がりを支える伴走者のような存在で、年次が近いメンバーがこの役割を務めるということもあり、些細なことでも相談しやすいです。コンサルタントはプロジェクト単位で働きますし、当社の場合はハイブリッドリモートワークを採用しているため、ともすれば社内の横のつながりが希薄になりがちかもしれませんが、この制度があるおかげで安心してスタートを切ることができました。

評価制度に関してはどう感じていますか?
3カ月ごとに目標を設定し、メンターやマネジャーと三者で振り返る仕組みがあります。評価は決して一方通行ではなく、自分の達成度や考えを伝えた上で意見交換を重ね、フラットに判断されます。年次や性別に関わらず、公平な評価を受けられること、そして自分の成長実感と組織の評価が一致するプロセスがあることに大きな安心感があります。未経験からスタートした私がクライアントから感謝されるまでに成長できたのも、こうした環境があるからこそだと感じています。

頑張りたい時にしっかり頑張れる環境。

今はどんな働き方をしていますか?
プロジェクトごとに柔軟な働き方が導入されており、ハイブリッドリモートワークとフレックス勤務で働いています。クライアントとの打ち合わせなどで出社が必要な場合は調整しつつ、自分のペースで集中して働ける点が魅力です。また、勤務時間が固定されていないからこそ、集中して頑張りたい時には時間的な制約を受けることなく、自分が納得できるまでしっかり仕事に邁進できる環境です。だからこそ、プロフェッショナルとしての自律心や責任感も養われると感じています。

今後のライフイベントの可能性を見据えて、ICCの環境をどのように感じていますか?
育児や介護などのライフイベントと仕事を両立する文化が根づいている点は、非常に心強いです。例えば、社員のカレンダーに「子どものお迎え」の時間が自然と記載されていて、周囲のメンバーもその時間を当たり前に尊重しています。男女を問わず育休取得も当たり前に行われている点もいいなと感じますね。制度があるだけでなく、それを活用しやすい風土があることが、長く安心して働ける環境につながっているのだと実感します。

最後に、片桐さんのキャリアにとってICCで働く意義をどう捉えていますか?
将来的には事業会社で新規事業に携わりたいと考えています。そのための重要なステップとして、今はコンサルタントという立場で多様な業種・業態、そして様々なフェーズのプロジェクトに関わる経験を積んでいることは、キャリアにとって非常に大きな意義があると感じています。それと同時に、ICCで得られる決済の専門性は、金融業界にとどまらず通信・小売・交通など、社会の幅広い領域で活かすことができる“強い武器”になるでしょう。また、当社の場合は、グループ会社に事業会社が存在しており、そちらへの転籍といったキャリアパスがある点も魅力に感じています。この先にどんな未来を描くとしても、ICCでの経験が必ず糧になると確信しています。転職してきて良かった。心からそう感じています。