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新たなキャリアを切り拓く、コンサル×事業会社という選択肢

柿本 浩太朗 2020年
シニアマネジャー

神戸大学大学院修了後、事業会社やコンサルファームでの経験を経て、インフキュリオン コンサルティング(ICC)に加わった柿本 浩太朗。シニアマネジャーとして新規事業開発プロジェクトをリードする一方、人材育成や組織づくりにも積極的に取り組んでいる。どのようなビジョンを抱いてICCに参画し、日々の業務に向き合っているのか。その想いを聞きました。

新規事業開発にチャレンジできる環境に心が動いた。

ICCに入社するまでのキャリアを教えてください。

私は、ICC入社までに3つの会社を経験しています。キャリアのスタートは富士通で、金融領域のSEとしてメガバンクの統合や自社ソリューションの欧州展開に関わっていました。富士通には8年在籍して、アプリケーションの開発や基盤の設計など、金融SEとして幅広い経験を積ませていただいたという実感がありました。そこで次はITを作る側から、ITを活かす側に回りたいと考え、PwCコンサルティングに移りました。PwCでは金融機関向けのチームに所属して、IT組織改革や国内外子会社の経営統合、デジタル戦略の立案などの支援を経験し、コンサルでは長いとされる5年半ほど在籍しました。次は事業会社でのキャリアを考えていたところ、たまたまKDDIがauフィナンシャルホールディングス(auFH)を立ち上げるというタイミングと重なり、テクノロジーリードのポジションをご案内いただきました。KDDI入社後は、auFHにて、auの金融グループ全体のITガバナンス体制の構築を目指して、グループ全体の情報セキュリティ基準の策定などを担当し、KDDIには2年ほど在籍しました。

おもに大企業で金融とITに携わってきた柿本さんが、ICCに入社を決めた理由はなんですか?

率直に言うと、自分が将来的に実現したいキャリアを見据えたときに、大企業の文化の中ではちょっと時間がかかり過ぎるという実感がありました。私がキャリアとして目指しているのは、新規事業やサービスの創出にテクノロジーサイドから携わること、そしてそれを経営層のレベルでやっていきたい、ということです。そのためには、将来性の高い「強いプロダクト」を持つ会社で、かつ経営に近いポジションでIT領域に関われる会社で働きたいと考えるようになりました。

その意味でICCは、コンサルティングファームでありながら、グループ会社のインフキュリオンがBaaS基盤という「強いプロダクト」を持っていて、その上、将来的にインフキュリオンの方で事業側でのキャリアも目指せるというのが大きな魅力でした。何より印象的だったのは、最初の面接です。私のときは、現社長の高木が面接官だったんですが、面接時間60分のうち50分くらいは高木が自分の会社について熱く語っていました(笑)。私も長く面接をする側にいましたが、面接であれほどフランクに自分の想いを自分の言葉で語るのは、なかなかできないことだなと。経営陣の熱量を感じるとともに、とてもフラットな印象を受けて、一気に心が揺さぶられました。こういう人たちと一緒に事業や会社を作っていきたいと思ったし、自分がこの会社をさらに飛躍させていける可能性も感じて、ICCへの入社を決めました。

取り組むのは、10年に1度の新事業開発ばかり。

現在のお仕事内容について教えてください。

現在は、シニアマネジャーとして3つの案件をリードしています。どれも新しいサービスや事業の創出に関わるもので、あまり詳しくはお話しできないのですが、ざっくり言えば、よりフリクションのない新たな送金サービスを構想したり、サービスモデルの策定を支援するなど、新しいキャッシュレスの仕組みやサービス化の検討を進めています。またこの他に、ある新サービス開発のプロジェクトでは、IT面でのプロジェクトマネジメントを支援していたり、海外のスタートアップ企業が日本市場に参入するにあたっての市場分析や戦略構築のサポートの提案などをしています。

前例のないプロジェクトが多い印象ですが、前職までのキャリアやスキルは活かせていますか?

コンサルファームでの経験や、事業会社での経験、それから金融×テクノロジー領域の知見は、そのまま活かせていると思います。ただ、私は戦略コンサルの経験があまりなく、新規事業開発という領域も初めてだったので、そこはアサインされたプロジェクトの中でキャッチアップするようにしていました。入社後にアサインされた案件で、SIer企業の新たな金融サービスやビジネス戦略の策定するプロジェクトがありましたが、入社したばかりの私にとっては、ICCの共創型プロジェクトの進め方をキャッチアップする意味でも良い機会になりました。決済については正直まだ知識が足りない部分も多く、日々勉強しながら社内外に質問できる人を増やしている段階です。

最近ではEmbedded Financeと言われているように、生活のあらゆるシーンに金融機能が溶け込んできているので、例えば交通系や流通系、あるいはエンターテイメント系など、金融が溶け込んでいく先の事業体に関する知見があれば、それも十分に活かせるスキルになると思います。

どんなところにICCの仕事の面白さや、やりがいを感じていますか?

やはりなんと言っても、10年に1回携われるかどうかという「新事業創造」に毎日取り組めることではないでしょうか。もちろんICCに限らず、基本的にコンサルファームに引き合いが来るのは10年に1回しかないような大変な業務だとは思いますが、ICCに来るのはその中でも新規事業開発の領域のみです。この点は他のファームとの大きな違いだと思います。例えば、他のファームでは、組織改革やコスト削減、リスク管理といった業務にも取り組む必要がありますが、私たちの場合はドメインとして「新事業創造」に特化しているので、本当にこの領域をやりたいと思っている人にとっては、他のファームにいるよりは確実に多くのチャンスがあると思います。事業開発という領域の中で、様々な業種やビジネスのフェーズに関わることができるは、キャリアの面でも大きな魅力だと思っています。

一人ひとりがキャリアを描ける組織をつくる。

柿本さんはシニアマネジャーとしてプロジェクトをリードする立場だと思いますが、リーダーとして心がけていることはありますか?

シニアマネジャーとしては、複数のプロジェクトをデリバリーしていくというのが私の役目です。我々のチームはまだ小さいので、基本的には各プロジェクト3人前後で動くことが多いのですが、それだと単純に個々の専門性を足し上げただけではバリューを出すのは難しい。いかにそれぞれの力を掛け合わせるか、メンバーそれぞれが自発的に動き、積極的に役割を取りに行くようなチームを作らなければならないと考えています。そのためにも、メンバーに対して複数の視点や観点を示すことを心がけて、その先は自分で考えてもらうようにしています。これは自分で気をつけていることでもあるのですが、あるクライアントからのリクエストに私がパッと対応したところ、私の下に付いていたコンサルタントに「柿本さん、それは僕がやりたかったです」と言われたことがありました。職階に関係なく、チーム全体を見渡して自分で自分の役割を拡張していける。ICCでバリューを発揮している人は、自然とそういう動きをしている気がします。

また、「メンバーが大切にしていることを大切にする」ということも心がけています。前向きに仕事に取り組んでもらうためには、家族であったり、昇進であったり、メンバーが大切にしたいことを尊重し合えるチームであることがモチベーションにつながると思っています。サウナ好きなメンバーが少し疲れているようなら、「そんなに働いていないでサウナでも行ってきなよ」と言えるようなマネジャーでいたいと思っています。

ICCは、まだ創業期にある会社だと思います。人材育成や組織づくりの面で取り組んでいることはありますか?

人材育成という面では、「キャリアの責任は他人ではなく自分にある」という考え方を大切にして、それをメンバーにも伝えるようにしています。大企業であれば、育成制度や成長モデルが成熟しているため、ある程度レールに沿って昇進していける可能性もあると思いますが、ICCのような会社にいるのであれば、やはり自分なりのキャリアビジョンを持って、それをどのように実現していくか、日々考えて行動できるようになってほしいと思っています。それをバックアップする意味もあって、「メンター制度」の導入を経営陣に提案したところ、約2か月後にはメンター・メンティー制度がスタートしました。メンターとメンティーは、コーチングでいうところのコーチとコーチィの関係で、全社員にメンターがついています。もちろん私にもメンターがいて、ICC取締役の来田が私のメンターになっています。メンターはメンティーの最終的な評価者でありつつ、キャリアの支援者であり、メンティーが目指しているキャリアビジョンと現状の確認、そのギャップの洗い出しとそれを埋めるためのサポートをしています。現在、私には4人のメンティーがいて、月に1回、45分ほど対話の時間を設けています。

メンター制度の他には、もともとあった人事評価・育成の仕組みを体系化しつつ、補強を加えたりしました。まだまだ発展途上の会社なので、組織づくりの部分にも積極的に関わっていけるのは、ICCで働くやりがいのひとつだと思います。
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貪欲な成長環境で、価値あるキャリアを手に入れる。

ICCにはどんなメンバーが多いと感じますか?

手前味噌になりますが、ICCには成長意欲が高い優秀なメンバーが揃っていると感じます。「週に1回は1on1やってほしいです」と言われたり、「どのあたりを伸ばしたらいいか、フィードバックをください」と言われることも多く、成長に対して貪欲なメンバーが多いと思います。やはり、新規事業開発を志して入ってきているメンバーばかりなので、未知の領域に対しての好奇心が強く、困難な状況でも(笑)を忘れないような、前向きな人が多いのかもしれません。

金融や決済の知識がないと難しいのでは?とためらう方もいるかもしれませんが、そこは心配しなくていいと思います。もちろん自分で学ぶ意欲は必要ですが、逆にそれさえあれば、仕事の中でもどんどんキャッチアップしていけますし、社内独自の勉強会やグロービスの学び放題など、学べる環境も整っています。実際、今一緒にプロジェクトをやっているメンバーも、始めはまったく金融の知識がない状態でしたが、今はシニアコンサルタントとして銀行のお客様とも対等に会話をしています。

様々なキャリアの選択肢がある中で、ICCを選ぶ価値はどんなところにあると思いますか?

キャリア面での魅力は、大きく2つあると思います。ひとつは、コンサルとして新事業開発を経験できること。前述の通り、ここには事業開発まわりの案件しか来ないので、コンサルをやりたいと思っていて、なおかつ新事業開発の領域にチャレンジしたいという人にとっては、ぴったりの環境だと思います。もうひとつは、コンサルと事業会社、両方のキャリアを目指せること。ICCを経た後に、自社でBaaSプラットフォームを展開しているインフキュリオンに移るというパスもあるので、一定期間コンサルの経験をした後に、次は自分の手でサービスを作っていきたいという人にとっては、大きな魅力だと思います。ポストコンサルのキャリアとして、新たなベンチャーを視野に入れているような人や、自分で事業を立ち上げたいと思っている人にとっては、ICCというのは、とても良いオプションになるんじゃないかなと思います。

しっかりとしたキャリアビジョンを描きながら、クライアントと一緒になって誰もやったことのないビジネスを創りたいと思える人なら、きっとこの会社で成長できると思います。ぜひ私たちと一緒にチャレンジしましょう。ご応募、お待ちしています!