Interviews インタビュー

自分の強みを手に入れて、理想のワークライフバランスへ

伊村 芳野  2021年
コンサルタント

名古屋大学大学院にて理学研究科生命理学専攻を修了後、国内独立系コンサルティングファームを経てインフキュリオン コンサルティング(ICC)に入社。専門性を磨きながら成長し、将来的なライフイベントと仕事の両立を目指す彼女に、仕事や働く環境について語ってもらいました。

事業を創りながら専門性を磨ける環境を求め、ICCへ。

新卒で入ったコンサルティングファームから転職を考えたのはなぜですか?

私は国内独立系コンサルティングファームに2019年に入社しました。コンサルティング業界を選んだのは、学んでいた生命理学の世界でそのまま研究職に進むよりも、さまざまな業界に広く関わってみたいと考えたことが理由です。
実際に働いてみると、物事を論理的に分析したり客観的なアドバイスを送るといったコンサルタントの仕事は自分にフィットしているという実感があり、毎日があっという間に過ぎるほど夢中で楽しかったですね。しかしその一方で、もっと違う環境で仕事がしてみたいと思うようになり、転職を考えるようになりました。
新しい職場を選ぶ上での条件は大きく2つありました。まずは、コンサルティング業界の中でも新規事業の立ち上げを中心に手がける会社であること。前職を通じて新規サービスの立ち上げに興味を持ったので、そうした案件により多く携われる環境を求めていました。2つ目の条件は、自分の強みを築ける環境であることです。コンサルタントは幅広い業界と関わる機会に恵まれますが、専門性を磨くチャンスは意外と少ないように感じていました。何かの分野でスペシャリティを持ってキャリアアップしていける環境を求めていました。

転職先としてICCを選んだ決め手は?

コンサルティング業界を中心にいくつかの企業の話を聞きましたが、もっとも条件を満たしていたのがICCでした。「共創型」の新規事業の開発に取り組んでいること。そして、金融・決済領域で専門性が身につく環境であることです。一方で、金融関係のテーマはあらゆる企業に関わってくるので、専門性を高めながら幅広い知識を持ったコンサルタントに成長できると感じました。
また、子育てをしながら活躍している女性コンサルタントの存在も私の背中を押してくれました。実際に面談したときに、まだ小さい子供を育てながらも最前線で活躍してスキルアップしているメンバーがいるとわかり、その様子も理解できました。もともと、携わる業務内容や身につく専門性だけでなく、将来的なライフイベントを視野に入れた、ワークライフバランスを上手に取れるような仕事がしたいとも思っていました。ICCで出会った先輩は、まさに私が思い描いていた仕事とライフイベントの両立、そして自己成長を実現しているモデルでした。経営サイドのメンバーも子育てに非常に理解があると感じられたことも安心したポイントです。

サービスの実行支援を経験し、企画フェーズに対する視野も広がった。

入社後はどんなお仕事を経験しましたか?

ICCで最初に取り組んだ案件は、地方銀行向けのウォレットサービスの立ち上げ支援です。私が参加したタイミングはすでにリリース段階で、お客様先へ常駐して、実行支援を行いました。具体的には、サービス提供にあたり必要となる業務をフロー化し、それをマニュアルとして形にしていくことです。私たちが作ったマニュアルに沿って実際にお客様に業務を行ってもらい、「ここが分かりにくい」といったフィードバックを頂き、業務フローを改善したり、システムの追加機能の企画・開発も取り組みました。
前職は戦略コンサルタントに近かったので、サービスの策定は行ってもリリースのタイミングまで関わったことはありませんでした。このプロジェクトを通じて、サービスが実際にどうリリースされるのか、また、リリース後の反応やどんな問題が起こるのか、といった前職では見えなかったことを経験できたのは大きな収穫です。おかげで実際のユーザーをよりリアルに意識できるようになりました。

最初の案件での経験を踏まえて、現在はどんなお仕事に取り組んでいますか?

現在は2つ目の案件として、流通事業者のお客様に向けた金融事業構築の支援プロジェクトに取り組んでいます。いわゆる上流工程と呼ばれるフェーズの支援ですが、最初の地方銀行プロジェクトで実行段階の支援を経験したことで、よりリアルな視点から戦略策定や新規事業構築に取り組むことができていると感じています。
ICCからはプロジェクトマネジャーとアドバイザーに加えて、私がメンバーとして参加するチーム編成で参画しています。私は、新事業の立上げに向けた戦略策定やロードマップ作成など、お客様の意思決定を支援する役割を担っています。
事業コンセプトを整理し、チームで議論を進めていく過程は、前職で培ったコンサルティングの基礎スキルが生きる部分です。また、前職で他業界の案件を経験したことで、より広い視点から金融・決済業界を見る意識が根づいているように思います。
ただ、プロジェクトを推進する上では金融の専門知識が必要になるので、その部分のキャッチアップは大変です。Fintech等のテクノロジー面に加えて法務的な領域の知識も重要で、まだまだ身につけるべき知識は山のようにあると感じています。

チームで一気通貫に手がけるから成長できる。

ICCならではの仕事の魅力や成長環境はどんなところに感じますか?

チームで動くからこそ、私のような若手も重要なチームメンバーとしての役割を担えるということです。例えば、クライアントの上層部に理解を深めていただくための資料作成といった重要な業務も任せてもらえます。大枠は最初に共有されますが、その後の具体化はメンバーが考えて進めるスタンスなので、資料も9割くらいは自分で作っています。もっともレビューはとても厳しいですが。しかし、自分がお客様の意思決定に深く関与している実感があり、成長の実感や仕事のやりがいにもつながっています。
また、事業構築の上流から下流までを一気通貫で手掛けている点は私自身の視野を大きく広げてくれたきっかけでもあり、従前所属していたコンサルティングファームではなかなか得られない環境だと感じます。リアリティを持って新規事業の構築に臨める点はもちろん、必然的にお客様と関わる期間も長くなるので、本当にチームの一員としてプロジェクト全体を推進している充実感があります。同時に、やり切る責任や難しさも感じますが、コンサルタントとして成長するにはとても良い環境ではないでしょうか。
実際に、1つ目のプロジェクトではお客様先に入り込んでお客様と一緒に事業を動かしていく体験から大きな学びを得ました。私は新卒からコンサルティングファームで働いてきたので、一般的な日本企業の文化や意思決定のプロセスを理解しきれていない面もありましたが、この経験によって実際に現場で働く方々の感覚をリアルに理解できるようになり、業務設計に生かすことができています。
伊村(文中)

ワークライフバランスとキャリアを両立できる環境。

実際に働いてみて、ICCの社風や制度面についてどう感じていますか?

社内の雰囲気としては、べンチャーらしい和気藹々とした空気が残りつつもコンサルティング会社ならではのプロフェッショナル感も同居しており、そのバランスが取れていると感じます。いい意味で上下関係が厳しくないので、あくまでもチームメンバーとして対等な関係で意見を交わせるのがICCらしい文化だと思います。こうした環境では、挑戦を楽しめるメンタリティが重要。私自身も新しいことを楽しんで取り組めるという性格を生かして仕事に取り組んでいます。
当社にはメンター制度があり、日常のプロジェクトとは関係なく一人のメンターがついて、キャリアの相談や評価を受けるための面談を月に1回ほど実施します。これは前職にはなかった制度で、評価に関する公平性も高いと感じます。一緒にプロジェクトに入る上長が評価する場合、その案件ごとに環境や条件も異なるので評価にブレが生じるケースもあると感じますが、プロジェクトとは関係ない第三者視点で自分のできるようになったことや成長を客観的に見てもらえるので、より納得して評価を受けられています。目指すキャリアに対して具体的なアドバイスをもらえるので、それに応じて勉強会や研修に参加することも多いです。

__ 今はどんな働き方をしていますか?__

現在は週1〜2回程クライアント先に足を運ぶ以外は、ほとんどリモートワークです。裁量労働制なので、忙しい時には夜まで集中して作業することもありますが、そうでない時には早めに仕事を切り上げています。求められるのは労働時間ではなくアウトプットの質。自分の意思で働き方を設計し、仕事の質を高めていける環境はありがたいです。
他のメンバーを見ていても、そうした姿勢で自発的にワークライフバランスを実現していますね。私自身は目下の「まずはキャリアアップを目指す」という意気込みのもと仕事に打ち込める環境と、将来的にライフイベントを迎えたタイミングで働き方を柔軟に調整できることに安心していますし、そうした働き方で成長していくことが大きな目標です。

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