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高い専門性を武器に、さまざまなビジネスの進化を支えていく

島本 祥太朗 2023年入社

早稲田大学人間科学部卒業後、クレジットカード会社、大手総合コンサルファームを経て2023年にインフキュリオンコンサルティング(ICC)にリファラル採用で入社。大手コンサル経験者であり、現在はシニアマネジャーとして活躍する彼に、他のコンサルファームにはないICCの魅力を語ってもらいました。

変化に富んだ環境と、高い専門性を求めて

大手のコンサルファームからの転職を考えた理由を教えてください。
大学卒業後、クレジットカード会社に入社しましたが、自分がどうしても事務的な作業に向いていないことが分かり、適性を見直して会計系の総合コンサルファームに転職しました。そのコンサルには5年近く在籍して、主に金融機関の業務効率化や事務拠点の統廃合などの企画に携わっていました。社内でも評価をいただいていたのですが、ポジションが上がるにつれて、自分が成果を出しやすい領域で同じような仕事を繰り返しているという感覚が芽生え、このままでいいのかという漠然とした不安を抱くようになりました。そうした状況の中で、コンサルタントとしてもっと地に足のついた専門性を身につけたいと考えるようになり、ICCに転職した先輩の話を聞いてみることにしました。

ICC入社の決め手となったポイントは何ですか?
ICCは、リテール金融や決済領域で専門性の高い人が多く、自分にとって勉強や成長の機会が多くあるように感じました。自らの専門性をとことん突き詰めていこうとする意思を持った人たちと働くことに魅力を感じましたね。
さらに印象的だったのは、ICCのコンサルタントには売上のノルマがないことでした。多くの会社と同じように、一般的にはコンサルタントも営業成績で評価される側面があり、どうしても自分の売上を意識した提案をせざるを得ない部分があると思います。しかしICCは、売上よりもクライアントが本当に求めていることを優先し、それを純粋に追求できる環境にあることを知り、この会社に転職することを決めました。

クライアントファーストを徹底しやすい環境で仕事ができる。

現在の仕事内容を教えてください。
今は、主に2つのプロジェクトに携わっています。ひとつは、大手企業における決済関連サービスの法規制対応です。日進月歩で進化する決済領域では、次々と新しいビジネスが生まれ、それに対する法改正や規制も頻繁に行われます。そうした規制が強化される中で、いかにユーザーの利便性を損なうことなく、サービスの品質や価値を守れるか。私たちは、規制による影響の調査から、対応方針の検討、サービスの変更、クライアント社内の業務やシステムの改修対応まで、広範囲にわたって伴走支援しています。
もうひとつは、カード会社の新カード発行に向けたシステム基盤やアプリの開発。このプロジェクトは、当社が商品の企画段階から携わっている案件で、私はシステム開発のフェーズからPMOとして加わりました。これは、ICCが共創型のコンサルとして、提案だけして終わりではなく最後まで伴走するからこその業務と言えるかもしれません。

どちらの案件でも、私はシニアマネジャーとして、クライアント側の責任者と作業のスコープやゴールをすり合わせ、チーム内でのタスクの割り振りなどを行なっています。私自身は自分の役割にこだわらずに、リードをやることもあれば、雑用を引き受けることもあり、2〜3人のメンバーとともにチームとして成果を出すことにコミットすることが大切だと考えています。

コンサルタントとして、心がけていることは何ですか?
クライアントから与えられたオーダーに対して、少しでもプラスの返しをするように心がけています。例えば、何かの分析結果を出すにしても、ただレポートを出すのではなく、その先の具体的なアクションまで踏み込んだり、提出期限よりも少し早めに提出したりと、ビジネスパートナーとしてクライアントの信用を積み重ねることを意識しています。

こうしてクライアントファーストに徹することができるのも、先述したようにICCのコンサルタントには売上ノルマがないからだと思います。だからこそ売上優先ではなく、真にクライアントのための提案ができますし、そのことによってお互いの信頼関係がさらに高まるという好循環が生まれます。クライアントとも契約書で縛られたような受発注の関係ではなく、自分なりに考えて工夫する自由度もありますし、プロフェッショナル同士の信頼関係が成り立っていると感じます。
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さまざまなビジネスの深いところまで入っていける。

ICCの仕事の特徴や面白さは、どのような点にあると思いますか?
当社のメンバーもそうですが、対面するクライアントは金融・決済領域のプロフェッショナルばかりです。そのため、どの案件においても基本的な知識のキャッチアップ工程を飛ばして、最初から高度な議論が始まるというのは、前職のコンサルではなかったことですね。その分、他のコンサルファームでは真似できないところまでクライアントのビジネスの深い部分に入り込むことができると思いますし、それがICCならではの面白さだと思います。

もちろん、クライアントの期待値も高いため、正直最初は苦労しました。知識面については本を読んで勉強したりもしましたが、ICCには多様なバックグラウンドを持つ人が在籍し、さまざまな領域に精通しているメンバーが多くいるので、社内のSlackなどで質問すれば、誰かしらが答えてくれます。チームや分野の垣根なく、プロジェクトで困ったら誰にでもフォローを求めることができるし、協力してもらえるのはICCの文化だと思います。こうした環境のおかげで、必然的にインプットの質も上がり、金融・決済領域における既存サービスの戦略や裏側の仕組み、法規制の趣旨や解釈など、リテール金融に関する広く専門的な知識が身についたと思います。

ICCで働く醍醐味はなんだと思いますか?
金融・決済領域を入り口にして、通信、鉄道、流通など、金融に閉じないさまざまな業種・業界のビジネスに携われるのが醍醐味だと思います。前職のコンサルでは、金融機関が抱えるレガシー機能を改修するような案件が中心でしたが、ここでは新しいビジネスを生み出していく仕事ばかりです。金融・決済領域における専門性を武器に、幅広い業種・業界のトップクラスの方々と一緒に、世の中にインパクトを与えるようなダイナミックな施策を構築していける。先進的なテーマやソリューションを扱う機会が多く、今携わっているアプリ開発の案件でも、最新のWebマーケティングやUI/UXの考え方を取り入れながらやっています。トレンドの変遷も早いので、常に新鮮な刺激がありますし、他業種でも応用が効くような知見を得ていると思います。

進化し続ける領域で、さらに大きなステージへ。

ICCにはどのような成長環境があると思いますか?
メンバーの成長のために、ずっと同じようなことをやるのではなく、環境を変える機会を会社が与えようとしているのは特徴的だと思います。コンサルファームとして収益を上げるためだけであれば、活躍しているメンバーは同じところに固定して安定的に稼いでもらう方が効率的だと思いますが、あえてそれをせず、もっと他の新しい経験ができるように、個々の希望を聞きながら、定期的に配置換えを行っていますね。

シニアマネジャーとして、ICCの評価制度についてはどう感じていますか?
売上のノルマがないということは、数値化できる客観的な指標ではなく、プロジェクトへの貢献度や目的の到達度といった定性的な指標によって評価が行われるということです。これは、ともすると評価する側の一方的な主観に委ねられてしまいそうですが、ICCの評価制度は、そうした数値化できない評価軸を前提とした作りになっていて、一人ひとりのタスクの難易度や貢献度を丁寧に加味して評価する仕組みになっています。

私もマネジャーになって驚いたのは、メンバー一人ひとりの評価を行うために、かなりの時間をかけて議論をしていることでした。メンバー本人の話を聞いた上で、複数のマネジャーやメンターが、その人の良いところや課題点、プロジェクト環境などを真剣に議論しています。大変ではありますが、こうしたプロセスを大切にすることで、定性評価の中にも納得感や妥当性が生まれますし、そういう評価のあり方は大手にはできないベンチャーらしいところだとも思いますね。

今後はどのようなことにチャレンジしてみたいですか?
私がICCに入社してから2年ほど経ちますが、この2年の間でも世の中の決済のあり方やサービスの内容はどんどん変化していると感じます。その中で大きな潮流として感じているのは、今後は個人間の決済から法人間の決済へと、我々の支援領域が広がっていくだろうということです。個人間の決済がキャッシュレスで瞬時に可能になったように、法人間の決済においてもお金のやり取りの非効率をなくしていくことが、私たちのミッションになっていくはずです。そうした領域でもICCはすでに存在感を発揮し始めていますし、我々が関わるプロジェクトもより大規模なものになっています。
その中で私は、さまざまなステークホルダーの間に立って、それぞれの想いや利害を調整しながらプロジェクトを前に進めていけるようなプロジェクトマネジャーになりたいと思っています。最初から正解のない中で、多様な立場の人が各々の専門性を発揮しながら、今までなかった答えを見つけ出していく。それをリードしていくのが私のコンサルタントとしてのスタイルですし、これからもそうした経験を積み重ねていけたらと思っています。